ニシゴリラの「フォージポール」を寄贈しました
こんにちは。『よりそいLife with』広報担当の卯尾です。
前回のブログでは、千葉市動物公園へ寄贈した「フィーダーバッグ」と、モンタ・モモカが実際に使用する様子をご紹介しました。
今回は、その際に一緒に海外から取り寄せたもう一つの採食エンリッチメント、「フォージポール」をご紹介します!
フォージポールは、ポールに入れた餌をゴリラ自身が工夫しながら取り出すことで、「探す」「考える」「手を使う」といった行動を引き出すための道具です。
前回とはまた違った、モンタとモモカそれぞれの反応にも注目しながら、組み立てから実際に使用するまでの様子をお届けします🦍🍃

【前回の続きから――もう一つのエンリッチメント】
前回ご紹介した「フィーダーバッグ」と一緒に海外から取り寄せていたのが、今回の主役となる「フォージポール」です。
実は今回寄贈したフォージポールは、メーカーによると日本の動物園への導入は今回が初めてとのこと!
一体どのように使うのか、実際の様子を見るのを楽しみにしていました。
【組み立ての様子】※撮影は前回の「フィーダーバッグ」時
段ボールから取り出した後は、飼育員さんと一緒に組み立てていきます。
ところが、海外製品ということもあり説明は全て英語。部品を確認しながら、一つひとつ組み立てていきました。
さらに組み立てを進める中で、ゴリラたちが餌を取り出しやすくするためには、ポールに少し加工を加えた方がよいことが分かりました。
そこで、この日は無理に設置せず、ゴリラたちが安全に、そして使いやすい状態に整えてから改めて設置することに。
「設置すること」だけを目的にするのではなく、実際に使うゴリラたちに合わせて調整していくことも大切な準備の一つです。
【準備完了】
後日、必要な加工を行い、いよいよ屋外展示場へ設置!
ポールの中には、ゴリラたちが手を使って取り出せるように餌を入れていきます。
飼育員さんが準備をしている間、モモカは「何をしているんだろう?」と言わんばかりに、こちらの様子をじっと見つめていました。
準備が整ったところで、いよいよモンタとモモカの反応を見てみましょう👇
【設置後の様子】
屋外展示場の仕切りを外し、2頭を開放しました。
今回は、モンタが先にフォージポールへ近づき、匂いを嗅ぎながら様子を確認していました。
一方のモモカもゆっくりと近づくと、さっそくフォージポールに興味を示していました!
そして、動画にはもう一つ注目してほしい場面が👀
モンタがモモカの後ろを通った瞬間、モモカが一瞬「ビクッ!」と驚く様子が見られますが、気にすることなくフォージポールの餌に夢中。
さらにその直後、モンタが突然ドラミング!
ぜひ、2頭のやりとりにも注目してご覧ください☺
少し時間が経つと、モンタも徐々にフォージポールへ近づいていきました。
【同じフォージポールでも、使い方はそれぞれ】
モンタ: 少し様子を見ながら、ポールの周りに落ちている餌を食べていました。
よく見ると、手でポールを少し揺らしている様子も
モモカ: 手を器用に使ってポールを動かし、中に入った餌を取り出して食べていました。
同じフォージポールでも、それぞれ違った関わり方をしている姿がとても印象的でした。
こうした「その子らしい行動」が見られることも、環境エンリッチメントの面白さの一つなのかもしれません。
【おまけ】
フォージポールとは少し離れますが、この日、もう一つ2頭の違いを見つけました。
モンタ:「ゴリラミスト」を浴びながら、身体を冷やしている
モモカ:奥の日陰で寝そべりながら、のんびり過ごしている
フィーダーバッグやフォージポールの使い方だけでなく、
暑さのしのぎ方にもそれぞれの個性が表れており、何気ない日常の姿からも2頭の違いを感じることができました☺
まとめ
今回は、前回のフィーダーバッグと一緒に導入した「フォージポール」の組み立てから、実際にモンタとモモカが使用する様子までをご紹介しました。
新しい道具を前にしたとき、すぐに手を伸ばす子もいれば、少し離れたところから様子を見ながら徐々に近づいていく子もいます。
大切なのは、すべての動物に同じ行動を求めるのではなく、それぞれが自分なりの方法で「考える」「探す」「工夫する」ことができる環境をつくること。
フィーダーバッグ、そして今回のフォージポールを通して、モンタとモモカそれぞれの個性を改めて感じることができました。
これからも「よりそい Life with」は、千葉市動物公園の皆さまと協力しながら、動物たちがより豊かに暮らせる環境づくりを支援していきます。
監修:四季の森どうぶつクリニック 院長・獣医師 平川将人
最後に 私たちの活動について

動物が動物らしく生きる姿を見ることで、
子ども個人の成長だけでなく、社会における個性の尊重を学んでほしい “
私たち「よりそいLife with」は、アニマルウェルフェア(動物福祉)に基づき、動物が本来もつ能力を発揮できる環境を整備し、子どもたちに学びの場をつくることを目指しています。
具体的には、食べるために「走る」「飛ぶ」「泳ぐ」といった自然な行動を促す飼育環境の工夫を施したり、種の保存や健康維持のための資金援助・医療機器の提供、子ども達の教育の場を増やす活動機会を増やす企画支援などを行います。
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「よりそいLife with」では、プロジェクトに共感し、共に活動していただける専門家・企業・個人を広く募集しています。
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